民営墓地とは?特徴と解説
民営墓地とは、公益法人や宗教法人が運営する墓地のことです。基本的には申込みに必要な条件がなく、宗教の有無や遺骨の有無などにかかわずだれでも申し込めるのがメリットです。花や線香などを販売する店や休憩所といった設備も整っていることが多く、利便性にも優れています。また、近年では特に環境にこだわった美しい墓地・霊園が増えてきています。
デメリットとしては、公営の墓地などに比べて、使用料や管理料が高い傾向にあることが挙げられます。ほぼすべての民営霊園で、指定石材店で墓石を購入しなくてはならないという制限があります。
民営墓地のチェック項目
お墓を建てる場所は立地や価格、環境だけを見て決めてしまいがちですが、その永続性にも注意を払いたいものです。民営墓地の場合、実際に墓地の経営がうまくいっているのか、今後も管理面での問題が生じるおそれがないかどうかを確認できることが理想です。大規模な民営墓地の中には、破綻して管理会社が移り墓地が荒れてしまっているといったケースもあります。購入前には経営状態もチェックしておくと安心です。
墓埋法では、墓地の経営者は財産目録、貸借対照表、損益計算書、事業報告書を備えて要求があれば閲覧させなければならない、と定められています。少しでも心配があれば、購入する前にそうした経営状態がわかる資料を見せてもらうか、営業担当者などに聞いてみると良いでしょう。
ポイントとしては、事業計画で計画した通りに墓地の分譲が進んでいるかどうか、ここ数年の損益実績が当初の事業計画通りに推移しているか、の二点を確認しておきましょう。分譲が計画通りに進んでいなかったり、予定外の赤字を計上している場合は、将来的な管理状態の悪化につながる恐れがあるため注意が必要です。